■ HONDAはデザインリーダーの位置を失った。



   
 

HONDAはデザインリーダーの位置を失った。
ディテールに他社と見まごうデザインを取り入れはじめて、大事なオリジナリティーとシンプルさを失なったのです。
”3年も乗れば古く見える””今しか通用しないデザイン”に手を染めたという事です。
ベース盤型のフロントグリルなどはMAZDA車などと同じで、ばかな事に流行にのってしまいました。
まだ、セイウチのようなアウディーなどよりは獰猛な感じがしないまでも、品は良くない。

薄いブルーグレーの初期の旧型日産マーチがやたら目につきます。これは機械的にも優れている事を表す証明のようなものでしょう。デザインは全くシンプルで”新しい、古い”を感じさせないレトロなスタイリングで、信頼感の固まりのように見えます。

ある時期からHONDAは消費者の意見を聞かなくなったきらいがあるように思います。「コンセプトメーカーなのだ」の姿勢を見せながら、ハイブリッドカーはトヨタに抜かれ(デザイン最悪)、CR-Xのあのラリーカーを思わせるフォルムは他社の売れ筋となり(TOYOTAのプリウス)、今のHONDAのラインナップには無いというていたらく。

今、僕が一番好印象をもつデザインはMITSUBISHIの4WDの新車です。これは年齢を選ばず乗れる車のデザインだと思います。ボンネットのすっきり感など特にいいですね、
これに古き良き時代のHONDAデザインの延長線をイメージするのは僕だけでしょうか?

今や車のデザインは洋服と同じでその人を表すデザインでもあるのですから、HONDAはもっとデザインとイメージに気を配るべきだと思うのです。

HONDAは海外のメーカーにまで真似された、せっかくの名誉ある位置を失いつつあります。

 

 
   
  ■フォルムはともかく、ディテールに小細工をすると”陳腐化”が早くなる。