OCOTOMOの独り言
 記.2002年某日
 
「良い服、悪い服」 編
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女性のタイトなパンツが流行っていますが、とても気になる不具合が目に付きます。
ヒップがつぶされてまるでオムツのような感じではかれているのです、タイトを強調するあまりヒップの頂点がつぶされて本来二つあるヒップの頂点が一つになってしまっています。けして彼女たちの体型が悪いのではなくパンツが悪いのです。明らかにデザイナーの美意識欠如とパターンを切る人の失敗です。
これが当たり前と思っているのは日本人だけで外国人は驚いているか、苦笑してるかです。
服には、自分の体型の欠点を隠して補正し、きれいに見せるという重要な任務があるのに。

どんなのがオムツパンツか、どの様になるべきなのか?気になる方は「クリック

   
最近とみにテレビのキャスターの着ている服が良くなってきました。しかし依然として「スーツ・ナントカ?」などのチェーン店で売られている19.800〜29.800円の服はひどいものです。シルエットとバランスが悪い型紙を使って安く、早く、簡単に縫える行程で作られているからです。既存の型紙に流行要素を部分的に無理矢理押し込める事も原因です。この服をぴたっと着られる人はいるのかな?と不思議に思えます。どこが悪いのか図示してみました。
   

一概に高い服イコール良い服、安い服イコール悪い服とは言えません。しかしこのご時世で安い物から売れる、売る人にとって売れる服は良い商品、買う人はこれで間に合う、という考え方で「悪貨は良貨を駆逐する」に近い構図のようです。
作る人達は 素材、色柄、デザイン、値段、ファッション性、耐久性、利便性、機能性等の理屈で説明出来る項目ばかり強調して、着心地、ルックス、気分、お洒落などの「感性を満足させる」という本来の付加価値=フィーリング意識が抜けてきているのではないでしょうか?「仏作って魂入れず」という気がします。   

 
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